吉本ばなな、梨木香歩、有川浩「秋の夜長に読みたいお薦め小説3選」
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皆さまお疲れ様です。
シンゴジラ第二形態のK子です(笑)
暑い夏も終わり、過ごしやすい季節がやって来ましたね。
秋といえば読書の秋、ということで、今回は「秋の夜長に読みたいおすすめ小説3選」と題してお届けします。
まずは季節の変わり目でお疲れ気味の方にはこちら↓
●吉本ばなな「とかげ」
ショートストーリーが6編収録されています。1つ1つは短いお話なので、本なんか読む元気がないという方にもおすすめ。
それぞれの話の主人公は悩みの中で行き詰まっているのですが、ふとクリアーになる瞬間が描かれています。表題作「とかげ」の内容はこんな感じ。(以下、抜粋)
突然に2人はもう終わるかもしれないと思った。
やることがない。伸びていく方向が閉ざされている。
ガラスケースの中の植物のように、助けあっていてもお互いがお互いに救いや解放感を感じさせない。
その思いは胸に膨れあがり、私を支配しようとした。
でもそのときとかげが突然言った。
すべてを変える魔法のタイミングで。
生きた言葉、生きた変化の喜びをたたえて、嬉しそうに。
「そうだ、成田山に行かない?」
と、このような癒しの瞬間をたくさんこの本で味わってみませんか?
●梨木香歩「西の魔女が死んだ」
主人公は感受性の強い中学一年生。
学校に行くことを考えるだけで息がつまりそうになり、不登校へ…。
そこで母方の祖母の田舎でゆっくりすることに。
大好きなお祖母ちゃんとの2人での田舎暮らしの中で体力的にも精神的にも大きく成長する物語です。
自分の事は自分で決める、規則正しい生活をするという修行や田舎暮らしのジャム作りの様子の描写など、とても良いです。
●有川浩「三匹のおっさん」
主人公は幼い頃から付き合いのある3人のおっさん。
それぞれ、剣道の達人キヨ、柔道家で家の居酒屋引退後のシゲ、機械に強いノリの3人のおっさんが町にはびこる悪を退治するお話。
また、キヨの孫祐希とノリの愛娘早苗ちゃんの、初々しい絡みもドキドキします。
人情ものが読みたい、スッキリしたいという方にはぜひぜひおすすめ。
以上、K子の「秋の夜長に読みたいお薦め小説3選」でした。
ありがとうございました。 BY.K子