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漫画(マンガ)の描き方(基本的な作業の順番)

投稿日:2016年12月23日 更新日:



漫画(マンガ)の描き方(基本的な作業の順番)

「基本知らずして応用なし」とはよく言ったものですが、こと漫画に関してだけは、型にはまった典型的な作品ではなく、破天荒で型破りな作品の方が出版社にも好まれる傾向があります。

型破りな作品を描くとは言っても、内容の話ですので、マンガという作品の基本的な作業工程は今も昔もほとんど変わっていません。

そんなわけで、最近書いた2Pの同人漫画wを例にあげて「基本的な漫画の作業工程の順番」を再検証してみましょう。

1:アイデアプロットを考える


まずはどんなストーリーにしてどんなキャラクターを出すのか?といったアイデアを考えます。
自分の場合は、大学ノートに最初にストーリーをシナリオ台本のように箇条書きにした文字だけの「ネームプロット」という作業をしています。

頭の中に思いついたことを簡単に書き出して、簡単に編集できるのでおすすめです。
ここでは場面構成、登場人物、台詞、ページ割りなどを決めています。

2:ネームにする


具体的な内容が決まったらネームに入ります。
ネームとは下描きの前の簡単なラフ画(らくがき)のことです。

ネームでは、下描き前のイメージを固める作業になりますので、パパッとコマを割ってキャラとふきだしの位置関係などを並べてみます。
キャラの細かい作画や、ふきだしの中のセリフはとくに必要がないので描かなくてもOKです。

3:原稿用紙に下描きを描く


自分の場合、この下描きに一番時間がかかってます(泣)
下描きの補正をペン入れの段階でスマートにできる人もいますが、自分は下描きの線をなぞるようにペン入れするタイプなので、人より時間がかかってしまうのでしょう。

一般の人の場合、下描き時の線が沢山描いてあっても(自分だけが分かる)その中の正しい線を見つけてペン入れしていくのですが、自分はそれが苦手な性分ですので(泣)下描きが雑になった時は、下描きをトレース台でトレースして、無駄な線を省いたクリアな下描きを再描してからペン入れしていますww(そりゃ時間かかるハズだわ…)

4:ペン入れする


ペンは筆圧が高いせいかGペンが使えません…(´・ω・`)
なので自分は主線も背景も少し固めのカブラペンを使って描いています。

最近の漫画家さんはミリペンで描く人も多いみたいなので、自分も最近はピグマやコピックのミリペンを数種のサイズ使い分けて描いています。めっちゃ描きやすくていい感じです。

ちなみに油性はにじみやすいので、耐水性がおススメだと思います。

ペン入れの基本的な順番は 枠線からはみ出すふきだし→枠線→ふきだし→キャラクター→背景 の順番で、左上から右下へ下がるようにペン入れしていくのが原稿用紙を汚さないコツです(右利きの人の場合)

髪の毛や背景のベタ(墨入れ)場所に”✕印”を付けてあるのを見たことがある人も多いと思いますが、あれは漫画家さんがアシスタントさんへの”ベタ塗り指示”としてやっているもので(※1)個人で仕上げる場合はとくに必要ありません。

※1:かっこいいのでついつい何となくやってしまうんですよね~(笑)

  

5:仕上げ


ペン入れが乾いてから消しゴムをかけます。
消しゴムをかけた直後は下絵が消えて綺麗な気がしますw(*’ω’*)

次にベタを塗ります。ベタは開明墨汁かパイロット社の製図用インクだと昔から言われていましたが、最近は普通の黒マジックや筆ペン、太めのミリペンなどで塗ってる人が多いようです。

筆ペンは塗りむらが出やすく、薄くなりやすいので注意してください。

そしてホワイトを入れます。主に光沢の効果やはみ出し部分の修正作業などです。
基本はポスターカラーの白と細めの面相筆でやるんですけど、またまた最近は万能な修正ペンなどが出てきてるので、自分が使いやすければなんでもOKです(笑)

そしてスクリーントーンと言われる薄い透明のフィルムに模様が印刷されたものを貼ります。

メーカーやサイズによりますが、トーンは1枚300円~800円ほどするので、学生さんにはちょっと高値の画材です…(´・ω・`)
トーンを効果的に使えば紙面の見た目がカッコ良くなりますが(※2)使い過ぎると印刷でつぶれて黒くなったり、なにより原稿1枚当たりの単価(※3)が高くなってしまいます!

ちなみに、デジタルでの仕上げだとペイントソフトの機能やグレースケールで簡単無料で出来てしまいます(液タブほしいww)

※2:トーンをほとんど使わない人気漫画も沢山あります(ドラゴンボール、幽遊白書、NARUTOなどw)逆に、○スタード!!やサ○レント○ビウスといった漫画作品はちょっと使い過ぎです。←大ファンですよww

※3:漫画原稿1枚の原稿料はトーンを使っても使わなくても同じなので(またの機会に別記述します)まだ原稿料が低い基準の新人漫画家さんにとって、トーンの多用は死活問題なのです…(^^;

トーンを貼ったら、見直してチェックします。

最後にセブンのレーザーコピーで控えを取って郵送(※4)します。

※4:郵便事故で紛失の可能性もあるので…。

 

・・・と、まあこんな感じですかね(笑)

ンマー、今は下描きからペン入れ、仕上げまで全部パソコン(液晶タブレット等)ひとつで出来ちゃうんですけどww(笑)

今回はアナログでの漫画の描き方手順ということで書いてみました。

パソコンでのデジタル作業は全くの素人なので、逆に誰か教えてください…(T_T)

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